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実は漫画版も出ている『疫病神』。
作画は伊織鷹治。
う~ん。
いまいち物足りない出来でした。
原作には忠実ですが。
ふたりの掛け合いのテンポの良さがなかったのが。
何より、ふたりのキャラの解釈を間違うてる!
桑原さんはもっとお茶目で人を喰った感じだし、
二宮くんはヘタレはヘタレでも、もっと図太い。
慌ててるのに本当のトコロ慌ててない感じがするのが二宮くんです。
桑原さん、傷の位置も微妙に違うしね!
あと、作品紹介では触れませんでしたが、
レギュラー・キャラクターに、悠紀ちゃんという二宮くんの従兄妹がいます。
ダンサーで長身美人。
仕事の空き時間に二宮くんの事務所の電話番してくれてます。
二宮くんとは親戚以上恋人未満な感じで、イイ味出してます。
で、その悠紀ちゃんか可愛くない・・・ということで、★ひとつの結果に(笑)
悠紀ちゃんの天敵は桑原さん(笑)
ですが後に桑原さんに素敵なネーミングをしてくれちゃいます。
それはまた第2作目の感想のときに♪
マイハニー、桑原保彦さんから。
二宮くんから”ナチュラル・ボーン・ヤクザ”と言われるだけあって、イケイケの金バッチ(幹部)。ものごっつケンカ強いお人。ステゴロ(素手でのケンカ)が信条で、”ヤクザ”じゃなくてあくまで”極道”なんだそう。
いろいろ自分の極道哲学持ってる人です。
サバキの腕も華麗。
けど外見はそうでもないみたいなんですね~。
というのは、ヤクザらしくない。
髪型は短いオールバックに縁なし眼鏡(眼鏡はシリーズ以降、桑原さまの気分でいろいろ変わります。)
服装だけなら、すかした堅気の勤め人で通るような格好です。
いっつもオーダーメイドの高いスーツ着てる。スキャバルが好きらしい。
ただ左の眉からこめかみにかけてある傷痕と身ごなし、目つきの悪さで、ご家業の人だと分かるくらいです。
体格もおそらく標準。
イケイケのくせにインドア派なので、夏でも色白。
粗暴なインテリヤクザってゆー、ギャップがたまりません。
いっつも二宮くんの鼻面引きずりまわして(二宮談)、金の臭いを嗅ぎ付けたが最後、執拗に追いかけます。
ケチですが、経費にはなかなか金に糸目つけません。
あとちゃんと、人に借りはつくらないよう、迷惑料なんかの金払いは意外に良いです。
はた迷惑な人ですが(主に二宮的に)、そのゴーイング・マイ・ウェイさが何故か憎めない!妙にお茶目で、腕っ節の強さ、ゴロまきの漢らしさには、毎回ホレボレとさせられます!
二宮くんのピンチに、いつも颯爽と現れては美味しいとこ持ってっちゃうのです。
ゴロまき(ケンカ)の描写も迫力あります。
二宮くんは堅気なので当然、大金の為でも危ない橋なんて渡りたくないワケですが、桑原さんに巻き込まれ、こうなったら損害分は取り返さないと割りに合わん~と、土壇場のしつこい粘りに定評あり(笑)
いつも桑原さんを金に汚い汚い(心の中で)罵ってますが、二宮くんの損得勘定もなかなかどうしてしっかりしたものです。そんなところでも良いコンビ。
そして相方(でメインの主人公)、
二宮敬之くんは、博打の借金で首が回らない赤貧所長。
ケンカも弱い、ヘタレな二宮くんですが、何故か桑原さんとタメ張っちゃう、ある意味1番スゴイお人です(笑)
ヤクザ嫌い怖いとか言ってるわりに、なんか飄々としてる。
実はその理由みたいなモノもちゃんとあったりはするんですが、でもやっぱり二宮くん本人の成せる業というか。
肝が据わってるんだか据わってないんだか、妙に掴み所のないお方。
桑原さんも、自分が引きずり回してるようで、実は二宮に良い様に乗せられてるんじゃないかって時に思ってます。
力関係では圧倒的に桑原さん上位なんだけど、何故かそれがひっくり返っちゃう。ついニマっとしちゃう関係なのです。
そんなふたりの萌えちゃった会話はこういうの↓
※抜粋なので意味の分からないトコロは本作で!
ある昔話の喩えを持ち出して会話してます。
「おまえ、むぎわらみたいなやっちゃな」桑原がつぶやく。
「むぎわら・・・」
「さっきの水谷の与太話や。おまえが舌先三寸で架けた橋を、わしは知らんまに渡ってる。おまえとつるんで歩いてたら、どえらいドツボにはまりそうな気がするがな」
「ということは、桑原さんは炭ですか」
あまりにばかばかしいので笑ってしまった。この男の尻にも火がついているのだろうか。
「なにがおかしいんや、え」
「いや、想像したらかわいいから」
「くそばかたれ」
電話をひったくられた。
いま何言った二宮!的な。
かわいいから。
桑原様に恐ろしいこと言います。
基本バカにしてるというか、おちょくってる感じが。
スゴまれるとビビるくせに。
そして美味しいフラーズにやっぱりときめいてしまうんだゼ。
その後にも
桑原 「考えたら、きのうの晩からおまえといっしょや。もう二十四時間やぞ」
二宮 「ええコンビですね」
桑原 「胸くそわるいわ」
とか。そりゃ二宮くん桑原さんに「わしを舐めとるやろ」とか言われますがな。
本当のトコ好きだろ!
殴られるので、二宮くんは桑原さんに面と向かっては反抗しません。
そんな鬱憤がこういう会話のはしばしに現れます(笑)
桑原さんはおしゃべり(これも極道に似合わず!)好きな人ですが、口達者なのは二宮くんの方です。
桑原さんはシノギに関する知識はハンパなくインテリ経済ヤクザ!って感じなんですが、それ以外の、趣味とかの知識を除けば教養的に無学なところも多い人です。
たまに二宮くんに密かにバカにされてる感じ。でもご本人はお気づきでない(気づいてたら殺されます)のが、なんとも可愛らしい。
そして二宮くんはちょっと黒い。
んで最後に迷ゼリフ。
桑原がおネエで、おれがタチですねん。
(By 二宮啓之 35才の夏)
ちなみに桑原さんは3つ上の38才です。(美味しい!)
のちにシリーズ化します。
第一作目。
ノワール・エンタテインメント。
舞台は大阪。
建設コンサルタントの二宮敬之(にのみや・けいすけ)と相棒のイケイケ極道、桑原保彦(くわばら・やすひこ)が産廃事業の利権に群がるハイエナ共と渡り合います。
大阪弁の会話がとにかく絶妙で、ユーモアに溢れてます。
利権がらみなので、人間関係が複雑に絡み合いますが、会話のテンポの抜群さと、主人公ふたりのキャラが立ちに立ちまくっているので、ぐいぐい引っ張られてあっという間に読了です!
相棒ものですが、別にこのふたりは仲良しでくっついているワケではありません。
ふたりは仕事上の関係です。
大手ゼネコンの工事現場には、ヤクザの強請りたかりが付き物らしく、その対策として、ヤクザ払いのヤクザが必要になります。
これを業界用語で”サバキ”と言うんだそう。
ゼネコンが直接そんなダーティーな対策に手を染めるワケにはいかないので、地元下請け業者と、対ヤクザ用のヤクザを仲立ちするのが、二宮所長の主な生業のひとつです。
そして桑原さんは、二宮さんから組に依頼された”サバキ”の担当者というワケです。
ふたりは今後ずっと”サバキ”というお仕事を通してのお付き合いとなるんですね~。
この”サバキ”というシステムもなかなか面白いので、ぜひ読んでみて下さい(^^)
そういう利害のみで成り立っている関係ですが、
そのくせ会話のテンポは掛け合い漫才か夫婦漫才。お前ら実は相性良いんだろっ!みたいなふたりです。
B型コンビ。
「お前がわしと同じなわけない!」みたいな文句を、二宮くんの血液型を知ったときにわめいていた桑原さんが何かカワイイ。
桑原さん最高!!!
・・・ということで、今回の萌え男子、もとい萌え漢は、桑原保彦さんです!
次回は桑原さんについて♪
ちなみにタイトルの『疫病神』は、
二宮くんにとっての桑原さん、桑原さんにとっての二宮くん。
お互いがお互いを「こいつは疫病神や!」と思いながらつるんでます(笑)
萌えなしでも十二分に面白い、一級エンターテインメント小説です!
実は短髪つり目のショタっ子も好きですヨ。
どストライクな私のハニー達↓
(2次元&3次元)
・桜木花道
・ロロノア・ゾロ
・ガッツ
・天野銀次
・松岡英治
・木村錦
・葉隠覚悟
・藤木源之助
・原田巧
・叶修悟
・花井梓
・長谷川航一郎etc・・・
・桑原保彦etc・・・
・ジャック・バウアー
(&キーファー・サザーランド)
・ディーン・ウィンチェスター
(&ジェンセン・アクレス)
・コルビー・グレンジャーetc・・・