上・中・下巻。

SM好きとか、豪語してた自分が恥ずかしい。土下座したい！
そんな気持ちになった御作。
ハードです。
とりあえず１通りのプレイはあるんじゃないでしょうか。（スカもね！）
ゲイ向け漫画なので、BL的SMを想像して読んじゃあかん作品です。（表紙で分かるがな。）

田亀センセィの描く攻められる側の男性が好み。
そして話の醍醐味は、やはり奴隷調教の興奮にあります。

でもなかなか、作者ご本人が実践派だからか、ハードでリアルな内容に、ひぇぇ～と興奮しつつ、たまに、え、スポコン？！的な何かが。や、茶化してませんよ。素人の感想です。

つまり、M奴隷といえど、調教自体は楽しいとかいうレベルじゃないワケです。痛いのはやっぱり痛いわけで、それをどう快感に結びつけて勃●出来る様になるかが、調教のミソみたいな。
だから最初は大変です。
まずプライドを捨ててかかるのが大変なワケです。

特にご主人様の大●を（いわゆるスカです）初めて食べる時の壮絶さというか大変さというか。
食べきろうと思っても、なかなか飲み込むのも大変なワケで。
それをなんとか食させる、ご主人様も頑張れば、M奴隷も頑張って飲み込むワケです。理性を乗り越えて。
その様子がなんだか、二人で力を合わせて達成した感が漂って、（よしよし、良くやったとご主人様は調教をM奴隷が乗り越え自分を解放するたびに褒めてやるのです。アメとムチ。）そのカタルシスがなんともスポコン。
根性ないとやってられません。

いや何か違うのは分かってますけども（笑）

今回の萌え男子（漢）
M奴隷となる大橋くん（上表紙左）は、最初は、高慢なバリタチです。
でも柴崎教授（上表紙中央）に出会って、本人も知らない本性を暴かれてしまい、Ｍ奴隷へとメタモルフォーゼしてゆくのですが・・・。
柴崎教授が大橋くんを落とすまでの手練手管が、いちいち素敵で最高。
個人的には、一番興奮するくだりです。

大橋くんの愚かな高慢さや生意気さが、もう、たまんなくっ、ねっ！リビドー刺激してくれちゃいます。
いいゼもっと反抗しちゃいなっ！鼻っ柱へし折ってやるぜ！みたいな興奮？（変態です）
でも柴崎教授は甘いお人ではないので、屈服してからは、すんなり素直なＭ奴隷になってしまいます。ならざるをえない！

べんちゅらは反抗的な受けをヒィヒィ泣かせてやる（そして啼かせてやる）のが好きなので、（えぇ、性格的に問題アリなのは分かってますとも！）従順になった大橋くんにはちょっと物足りない。
まぁ、それはそれで可愛いんですけどね。
ちょっと焼きもちやいて反抗して、お仕置きされるのも可愛い。

Ｍ奴隷にはちょっと崇められちゃう程カリスマ調教師な柴崎教授は、冷静に大橋くんを調教していくワケなんですが、これがどうして、実は大橋くんというＭ奴隷にベタ惚れで。
めったに見せないですけどね。たまにかい間見ると、柴崎教授が可愛く見えちゃう罠。
しかもそれを分かってないのは、大橋くん本人だけとゆー。・・・美味しい！美味しすぎるよっ！こういうツボは、結構普遍的なものなのですね。

絵柄とハードな内容に気押されず、そんなキュンキュンポイントも堪能してもらいたい一冊です。
愛と信頼があるので、ハードＳＭだけど初心者に優しい入門編にもなるかと思われます。

ちなみに大橋くんは大学生なんだゼ！（柴崎教授は大橋くんの通う大学の教授です。）